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■kuroyanagi taeko
言葉作家:黒柳多恵子がが生み出す「コトノハ」のページ
「決断」 「恋のチカラ」「マリッジブルーの意味」「痛み」

さみしい

さみしい、と思ったことがあまりなかった。
っていうのは多分、気付かなかっただけなのだろうな、と今は思う。

ひとり暮しを始めた時。
一日誰とも話さない…独り言も言わないので、声を発してさえいない日があっても。
私はその時も さみしい、とは思わなかったのだ。

今思えば さみしい、って言葉にしなかっただけで
今も鮮明に思い出せる心の鈍い重みがきっと さみしい ってことだったのだろう。
こういう時言葉って 使い方次第だなと 思ったりする。

そんな私も最近 さみしい と思った。
それは確かに さみしい という感情だった。
あぁさみしい 私は心の中でそう 自然に言葉にした
久し振りに誰かにすがりたいと思って 声を聞きたいひとは ひとりだったのだけど

私は“発信”のボタンが押せずに 力なく電話を閉じた
しばらくそのまま動けずに ぼうっと考えた

今 今この瞬間に 声が聞きたいと思っていて でも聞けなくて
声が聞けたら それだけで良かったのに それさえ叶わなくて
なんだかものすごくかなしい…と そこまで考えたところで
そのひとりよがりな さみしさを 受けとめてしまえる自分に気がついて
さみしい と思えなかったあの頃の自分を思った。

何でも過ぎてしまったから分かることがある
別に改めて考えることでもないような気がしたけど
あまりに自然に起こったさみしいという感情が あまりに自分に馴染まなかったので
そんなことを頭で考えて 紛らわしたほんとうは “発信”のボタンが押したかった それだけなんだけどさ

さみしい って言いたい相手は自分じゃなくて 他にいる ってだけなんだけどさ

マエムラ:
今回のエッセイが届いて、私は彼女に「素直じゃないね」と言いました。
彼女は驚いて、「え、めちゃ素直に書いたのに?」と言いました。

「ここで不特定多数の 誰かに伝えても、本当に伝えるべき相手でなかったら意味がないんだ。」
なんてちょっと厳しいことを言ってみたり。
「智恵子は?」と聞かれ、「私はプライドが勝っちゃうからさ・笑」なんて笑ってました。

沢山のものを手に入れても、やっぱり、代わりのないものもある。
それを欲しい、それでなくちゃ、と手を伸ばす、勇気を持とうと思いました。

それは決して、格好悪いことじゃ、ないんだな。

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■taeko kuroyanagi
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